カテゴリー:契約・法律
準委任・派遣・請負の違いや偽装請負など、SESで働くうえで知っておきたい契約と法律の記事です。
「案件は選べます」の実体は、書面に書いてあります。労働条件通知書の「就業場所・業務の変更の範囲」欄と、待機中の賃金の条項。この2か所です。前者が断れる範囲を、後者が断ったあとの生活を決めます。読む場所は決まっています。2024年4月の改正で、前者は入社前に読めるようになりました。
中身はあとから資料で追えます。追えないのは、その部屋で誰が何を決めているかです。厚生労働省の疑義応答集は、指名と就業拒否に線を引いています。2026年5月のQ8追加で、この物差しはシステム開発の請負全般に届きました。面談で聞く4つと、現場見学で見る3点。
参画初日、最初の作業依頼は誰から届きましたか。現場のリーダーからでしたか。その一通が通った道は、たいてい3ヶ月目まで使われます。初月に固まるのは、その道です。厚生労働省の疑義応答集は、どこから労働者派遣にあたるかを具体例で示しています。更新の時計も、同じ初月から動いています。
準委任・派遣・請負を分けているのは契約書の題名ではありません。仕事の完成義務と指揮命令権という2軸で整理し、線を越えているサインと、越えていたときに何が起きるのかを示します。